2014年11月8日土曜日

マンション管理会社の働きぶりを専門家集団が、「監査」します!


*名古屋の久屋大通りのタワーです。

 マンション建物に詳しい一級建築士と分譲マンション等に暮らす弁護士とで、マンション管理組合・理事会からの相談も受け付けています!
 管理会社から、こういう工事が必要で、管理会社かつれて来た工事業者の見積はこういうものだけど、問題はありませんか?
 そのような相談も対応可能です。
 一級建築士と弁護士が組む、NPO建築問題研究会なら。

 本日は、所属する団体、NPO建築問題研究会のひと月に一度の相談会の日でした。
 相談対応が終わった後、一級建築士の先生や他の弁護士さん達と情報共有や、最近の世の中の動向等について雑談をしたりします。
 この雑談が非常に勉強になります。自分にはない他の専門家の知識と経験。

 今日は、分譲マンションの大規模修繕の話しで盛り上がりました。
 例えば。戸数50数個の小規模マンションで、消防法の特例適用となる特殊なインターフォンとはいえ、最新式のものとはいえ、費用総額約1000万円がいかにぼったくりの金額であるかなど、改めて確認できました。
 また。理事のなり手がいなくて、持ち回りの理事で理事会が構成されるがほとんどですが、理事の方々がいい人すぎると、下手をすると、マンション管理会社のフロント担当の意のままに動かされる、いい人すぎて、不信感を表明するようなこととなる鋭い質問ができず、イエスだけで終わってしまう問題などなど。

 情報力・交渉力の格差と、分譲マンション特有の管理費・修繕積立金への無関心になりがちな構造とあいまった構造的な問題が含まれていると思います。

 マンション管理士といった資格もできましたが、何をどこまでしてくれるのか不透明なままです。マンション管理士試験、択一式試験で一日で60問ほどを解くだけの試験です。

 一級建築士の建築・建材・工法・工事費用の実際に関する知識経験に優るはずがありつせん。
 また。弁護士の各種法律の勘所の知識,裁判実務、法律構成力、交渉力に優るはずがありません。
 
 本日の雑談の成果。
 一級建築士と弁護士が組む、我が団体、NPO建築問題研究会で、マンション管理に関する問題の相談も受ける事ができるのではないか。
 というか、適任なのではないか!ということでした。

 この団体は、いやらしい言い方をすると、本業の仕事集めのための団体ではありません。極力、ご本人で対応されることを旨としています。なんでもかんでも、我々に依頼されたらどうですか?とギラギラした団体ではありません。私が言うのもなんですが。
 
 このような、住人・消費者の側にたった「心ある」専門家集団が、区分所有者・理事などから、この大規模修繕が、費用・効果・時機・工法などに照らして、適切なのかどうか、専門家の観点からアドバイスし、さらには、管理会社との交渉の仕方もアドバイスします。理事でない場合は、まず過去の理事会の議事録、総会議事録の閲覧をすること、どのように交渉材料を集めるのかなどなどからアドバイスできます。
 
 例えば、この工事が通常以上に高額なのはなぜなのか。管理会社にバックマージンがありうることは知っている人はよく知っているシステムです。また。工事業者を選ぶのでも、管理会社がつれて来た数社の場合、よく行われているのはどういうことなのかといった突っ込んだ、業界の「ありうること」を説明できます。
 その上で、誰と、何を獲得目標として、どのように戦うのかをアドバイスできます。
 そして、理事会、あるいは区分所有者として、当面の対策と今後の対策としてとれる方策を示せます。
 
 例えば。バックマージンを2割のせられて大規模修繕、取替工事等を管理組合として契約させられることとなった場合。

 必要以上に高額なことは、専門家の力を借りられれば簡単に立証できます。
 その分が管理組合の損害です。
 誰が責任を負担すべきか。
 その不必要に高額な分を受け取った人です。
 消費者被害として、損害賠書請求します。
 管理会社はいうでしょう。「総会で決められたことだ」、と。
 
 しかし。管理会社としての専門家としての適切な情報提供がなされないままの意思決定です。
 適切な情報が、適切な時機に提供されていたら、その総会でその議案は可決されなかった、といえるなら。
 大阪弁護士会で消費者保護委員会で弁護団活動もしたことのある弁護士としては非常に闘士燃える訴訟になります。
 
 世の中の某業界のパックマージン制度を根絶できるかもしれません。
 これがいけるとなったら、サラ金の過払訴訟ではありませんが、他の弁護士たちも、マンション管理組合に攻勢をかけ、「払いすぎた工事費、取り戻しませんか?」といったDMが送られることでしょう。誰から取りもどするか。
 
 マンション管理業界の世界。
 まだ取り残された、世の中の大きな「アービトラージ」(裁定取引)の一つかもしれません。 
 
 バックマージン乗せた契約を管理組合にさせないでね!
 もう許さない。

 こうした視点、立ち位置からの活動をなんというか。
 「監査」が適当だろうという話しになりました。

 あなたのマンション、管理会社はちゃんと、機械式駐車場の修繕積立計画等をしてくれていますか?
 マンション管理会社の働きぶりを、専門家が「監査」します。


                     (おわり)
 
* 実際のところ、よっぽど自分でマンション管理会社を作り、砂漠の嵐作戦のように怒濤の勢いで業界に殴り込みをかけようかとも考えたのですが、業務上、やはり工事業者さん等とつきあわざるを得なくて、そういうのが大変だよ、と建築士の先生に言われました(^_^;)
 ミイラ取りがミイラになってはいけないので、ちょっと引いた立場で、引いた立場だからこそよく見える立ち位置にいたいと思います。

*秋葉原のドンキホーテです。8階にAKB劇場。観客、初演7名が、今や。この動きも大きな動きにします。やり抜きますよ!


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